世間でよく言われる、事業承継で重要なのは相続財産の圧縮を図って、相続税負担を減らすことであるという論調はよく聞かれることです。

 

確かに残された相続人にとってみれば、思いもしない税額負担が一番負担に感じる部分であるように思えます。

 

個人的な経験も含めたところでそれよりも、実は大事な観点があるのではないかと思っています。

 

引き継ぐ財産の金額より、引き継ぐ相続人に扱いやすい形にして財産を引き継ぐことのほうがより重要ではないかという点です。

 

不動産管理会社と個人の不動産から財をなされたオーナーに特に多くなることだと思うのですが、個人の資産と法人の資産の権利関係、貸借がオーナーの方の中では整理できた

形となっていても、それを引き継ぐ相続人が管理しやすい状況になっているのかの確認をする場面は意外とないのかもしれません。

 

個人法人間(一人のオーナーの個人資産と法人資産)というバランスはとれているのかもしれません。

 

しかし法人貸付、法人からの借入、法人給与の未払い、銀行からの借入金額、整理してみたら、どこかしらにランスを欠いた部分が見えたりするものです。

 

借入返済のためのキャッシュフローの負担、借地権の問題であったり、社長が日々不安に思っていることを数字として問題提起、改善方法を提案することが、我々の得意とすることであり求められる役割であるのかと思います。

 

次世代に引継やすい権利関係への整理も立派な事業承継です。

 

全国の不動産関連のオーナーに是非お伝えしたいのは、より多くの財産を残すことより、相続人が安心して引継やすい財産構成を作ることも大事にしていただければという個人的希望です。そのためにはもちろん税負担もあるかもしれません。しかし、見えない負担を先送りすることより、見える財産と債務を引き継ぐ方がよっぽど、相続人の気持ちに立った事業承継ではないでしょうか。

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