年末の大掃除の合間に我が家の奥様は、大量にある蔵書の中で売る本と残す本をもう一度読みながら区別していました。
すでに7台の本棚をほぼほぼ占拠しているのに、まだ入りきらない本の段ボールが推計10箱もあるため、夫として選別は当然とそっと見守っていました。
段ボール10箱以上の本を処分しても、まだまだ我が家には蔵書という資産(本読みにとっての)があふれるほど存在しています。
実際処分するといっても、紙の書籍は二束三文にしかならないため片付けもおっくうになるようです。
会社の資産はともかく、個人の資産に関しては、貯めることは収入を増やすこと、支出を減らすことも増えることにつながります。
増やすこと自体は簡単でも、整理することが困難になるというのが資産の厄介なところだと、最近のお客様との対応の中で感じることが多々あります。
会計上の資産とは、過去の取引又は事象の結果として、報告主体が支配している経済的資源をいいます。(概念フレームワーク上の資産概念より)
オーナー社長の個人資産を私なりに整理すると以下のように分類できるのではないでしょうか。
➀生活に必要な資産:自宅の土地建物、生活するための預金
➁資産を増やすための資産:投資用不動産、上場株式、海外投資
➂子孫に残したい資産:非上場株式、生命保険等
➀~➂のどれにも該当しない資産があれば、その資産は子孫にあげてしまうか、売却することが一番いいと個人的には思います。
所有することで費用(固定資産税等)が掛かる資産であれば、そもそも経済的資源でもなければ、逆に負債となる可能性があります。
収入が多い場合、その費用が負担にはならないので、資産の整理が先延ばしになりがちです。
引き継いだ側が処分する労力を思えば、重い腰を上げて今ご自身の資産を書き出していただくとよいかと思います。
ちなみに個人の確定申告において財産債務調書作成※する方は、その作成がいいタイミングなのかもしれません。(※所得の合計が、2,000万円を超えかつ、資産が3億円以上の方に限る制度)