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『みをつくし料理帖』をご存知であろうか。

 

読書好きの家内から、「是非にと」勧められた本である。

NHK BSでも放映され、主人公役の黒木華(はる)さんのハマり役でもあった(近頃では松本穂香さん主演で映画も公開)。

 

ストーリーは、江戸時代。

主人公の澪(みお)が幾多の艱難辛苦『かんなんしんく』を乗り越えて、ひたすら料理人として精進し成長していく物語である。

「何気に読み始めた」はずが・・・・。

いくつも張り巡らされた伏線。緻密なストーリー展開。そして・・・・。ページをめくる手が止まらなくなり。・・・・中毒化。・・・・寝不足。

 

原作者である高田郁(かおる)さんの膨大な取材に裏付けされた江戸弁や船場言葉が、この小説に魂を吹き込む。

まるで自分が主人公の近くにいるかのような錯覚に陥る。

 

クライマックスでは、感動のあまり目頭が熱くなり、嗚咽が漏れてしまう。

電車の中では読まないほうが身のためである。

 

この小説に出てくる印象的な言葉がある。

「雲外蒼天(うんがいそうてん)」

以前、易者が澪を占ったときの言葉である。

 

色々な解釈があるが、小説に倣えば「どんな困難に遭おうとも、ひたすら努力し乗り越えたとき、だれも見ることのできない素晴らしく蒼い空を眺めることができる。」という相である。

 

それを心に刻み、一つ一つの困難を克服していく主人公澪の姿を見事に描き切ったこの小説は、コロナ禍で自分を見失っている人に、是非、読んでほしい。

 

きっと次の一歩が踏み出せる。

 

【編集後記】

巷では映画「鬼滅の刃」が大盛り上がりをみせている。

日本映画史上最高額の興行収入300億円突破をも目指す。

私も早くからその完成度に惹かれ22巻まで読破した。

コミック本も面白いが、アニメーション制作会社Ufotableの映像化によって、その人気を不動のものにした。

主人公が困難を乗り越えるストーリーは、学校に行けなくなるなど大変な思いをしている子どもたちへの「明るい希望」になればと願わずにいられない。

それぞれ違う切り口で日本人のDNAに訴えた「鬼滅の刃」と「半沢直樹」。

コロナで外出を控える中、読書にアニメにドラマにと十分堪能させてもらった。

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